確かに、否定的、悲観的な態度では、出来ることもできなくなる。まず、取り組む前に意欲が湧かないし、それを見ている周りにも良くない影響がある。
しかし、以前から、これって「ホントにそうか?」と思っていた。
やたらと前向きな人、チャレンジしようとする人が好くて、そうでなければダメ、みたいなのは、おかしいように思っていた。
悲観的な発言をする人は、ものごとをを悪い方向にしか考えられないようにも思えるが、必ずしもそうでもない。
悲観的な人は、確実に、将来、それを行ったら何が起こるかを、常に言える。ただし、良くない側面にフォーカスする傾向にあるが。一方、ポジティブと呼ばれる人はどうか。将来起こるであろうことの良い側面にフォーカスしているなら、まだいいが、そうでもないようにも思う。あまり、根拠のないが、なんとなく上手くいくだろうと言っているようにも見える。
問題は、ポジティブであれ、また、そうではないとしても、将来の絵を思い浮かべ、何が起こるかを事前に想定する能力が必要だということだ。これが大切だと思う。
最近、呼んだ本に、『防衛的悲観主義』という言葉がのっていた。
これが、その悲観的な人の持つ良い部分について書いたものだ。
やはり、必ずしもポジティブだからいいというわけではなく、悲観主義と呼ばれる人の中にもこのようなタイプの人もいるのだと確信することができた。
そして、実は、自分は、まさにこの『防衛的悲観主義』と呼ばれるタイプなのである。
【参考】
・Defensive Pessimism (防衛的悲観主義)